旧車・スポーツカー紹介

軽オープン・初代コペンは200馬力も出る??


出典元:youtube
もしや、軽自動車は遅い。と思っていませんか?
いやーアルトワークスとか、確かに速いって有名ですね。
峠でアルトワークスに負けたとか、そんな話を自虐的に、おじさんが笑い話をするのを聞いたりしますよね。
それとか、最近は軽も性能が良くて、信号からのスタートでよーいドンと発進すると軽自動車が速くて焦るとか。
そういう話もよく聞きますし、たしかにそう思います。

ですが、そういう次元の「速い」ではないんです。
なんと軽をチューニングして200馬力 そんな車があるそうなのです。

ダイハツ・コペン(L880K)


ダイハツL880K型コペン

初代コペンのスペック


L880K コペン
全長全幅全高:3395x1475x1245
エンジン:JB-DET 659cc 直4ターボ
最高出力:64ps/6000rpm
最大トルク:11.2kgm/3200rpm
車両重量:800kg

コペンは2014年にモデルチェンジしてLA400Kとして復活しましたね。


コペン ローブ 出典元:youtube


コペン セロ 出典元:youtube

つい最近のような気がしておりましたが、2014年でした。
ちなみに初代コペンは2002年〜2012年の間製造されました。かなり長いですね。

見た目に関しては、ローブは軽としては異様に威圧的な風貌で、
セロはとりあえず初代のような丸いヘッドライトにはしていますが、
ボディ後部等はローブと同じなので、どうもアンバランスな印象を受けます。
初代はその点まとまったデザインだと思います。

大きな違いとして、新型のコペンはエンジンが3気筒KF-VETですが、
初代コペンは4気筒のエンジン「JB-DET」が搭載されてました。
このJB-DETというエンジンが特別で、今のところダイハツにおける最初で最後の4気筒エンジンであり、
その上すごくチューニングしろのあるエンジンというわけなのです。

 

軽自動車の馬力制限について

軽自動車には最高出力は64馬力以下にする。という自主規制が存在します。

メモ

これの由来ですが・・・昔の軽自動車はというと、
550ccのエンジンで50馬力そこそこしか出ないのが普通でした。
そこへ、1987年にアルトワークスが64馬力で登場したのです。
これは当時なかなかの衝撃だったに違いありません。
ここからさらに際限なくパワーが増していくと、
この軽さにしてはパワーがありすぎて危ないということで、
当時行政指導による公的規制で64馬力が基準になりました。
なお、一般車にも280馬力規制がありましたが、2014年以降無くなりました。

 

そういうわけでL80Kコペンもカタログ数値上は最高出力が64馬力となっています。

しかし実際にはJB-DETエンジンはもっと高いポテンシャルを秘めており
CPUの制御によって64馬力に無理やり抑えられているのです。

これは一般車の280馬力規制があった当時の最新スポーツカーみたいなものですね。
スカイラインGT-Rなど、マフラーを替えるだけで馬力が300をすぐ超えるなんてよく聞く話で、
規制のために本来はもっと性能がいいのに、あえて遅くして販売していたのです。
なので、ある年代の国産スポーツカーは最高出力280馬力という車が目立ちますが、
必死に絞りだした280馬力なのか、スカイラインGT-Rのように、
本当はもっと出るのに抑えているのかで実際のところ差があります。

 

コペンの持つポテンシャル

話がそれましたが…
初代コペンもそういうわけで実はもっとパワーがあったのです。
輸出仕様の馬力規制なしのCPUにすれば、馬力は100近くでるそうです。

当時はまだ今ほど低燃費エコカーなどと騒がれておらず、
JBエンジンのような1994年から製造されていた古い、しかし熟成されたエンジンをベースにできたのでしょう。
作りが古いという事は、弄りやすいということに繋がりやすいようです。
下動画はコペン専門店にてチューニングされた初代コペンで鈴鹿サーキットを走行している動画です。
その最高出力は200馬力だそうです。とんでもないですね…

上述のとおり、2代目コペンは3気筒エンジンKF-VETに変わっておりますが、
これの主目的は環境対応ということでしたから、トルク等の性能は11.2kg→9.4kgに落ちてしまってますし、
エンジン自体も専用ではなく、タントやムーヴ等と同じであり、すこし残念な仕様です。
とはいえホンダのS660もエンジンはN-WGNやN-BOX等ほかの軽自動車と同じですから、
コペンに限った話ではありません。
(初代のコペンはJB-DETのツインスクロールターボ仕様で専用エンジンでした)

 

もちろん現代の環境対策と、車の性能の両立が図られているわけですから、それは素晴らしいことです。
しかし環境対策や燃費に触れず、ただ速く走るということについては初代のコペンに分があると言えるでしょう。
コペンは最近特に多く街を走っている姿を見かけます。
2代目の登場によって、初代の良さが見直されているのかも?と思っているのですが、どうでしょうかね?
デザインについては初代の方が優れているように思いますが・・・

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