1999年に登場したS2000.
当時は2000年が近く、何から何まで2000という数字がつけられたりするご時世でしたが、
このS2000はシャレで2000とついているわけではありません、
21世紀のスポーツカーであるという定義の元に開発された本格スポーツカーです
当時ホンダはFFレイアウトの車を生産しておりましたが、
そもそもそれ以前にSと冠したFRオープンスポーツとして、
S600やS800を世に送り出しておりました。
Sを冠したスポーツカーが満を持して21世紀を目前に復活したわけです。
当時の勢いが感じられますね、なんとも羨ましいです。
まるでレースカーのような高回転エンジン
そんなS2000ですが、そのスペックはとんでもなく、
初期型AP1というモデルについては、その名の通り2000CCのエンジン(F20C)でありながら、
自然吸気で最高出力は250馬力を誇ります。
そのレッドゾーンは8900rpmというから、もはやバイクのエンジンのような仕様です。
ちなみに先日ご紹介いたしましたNBロードスター1.8Lの最終エンジンのレッドゾーンは7500rpm、
特に低いわけではありません。いかに8900rpm回るというのが異常かということです。
ただこのレースカーのようなエンジン、町中で扱うには難しく、
高回転型エンジンであるゆえに低速トルクはかなり細かったようで、
後期型AP2では、排気量がS2000という名前のままにも関わらず2200CCと拡張され、
7800rpmで242馬力を発生するF22Cエンジンに切り替わっています。
AP1型はかなり扱うのが難しかったのでしょう。
エンジンパワーだけ見ると回転数も抑えられてしまってどうも微妙に聞こえますが、
下記動画のように、やはり性能は後期型の方が良いようです。
ちなみに、ロードスターは同じオープンとしてS2000と比較されたりしますが、
車重は1250kg前後ということで、S2000はライトウェイトスポーツではありません。
そもそもライトウェイトスポーツカーというのは伝統的に一般エンジンを多少チューンしたエンジンを載せますから、
S2000のように専用設計のエンジンを搭載した車とはそもそも土俵が違います。
現代において、8900rpmも回るエンジンを持った車を、350~400万円でてにいれることはもはや出来ないし、
ダウンサイジングターボ、ハイブリッド全盛の世相ですから、今後も期待できません。
人気は健在、今後も価格は高騰する?
S2000のAP2で修理歴無しのディーラー中古車となると、400万程度ともはやプレミア価格になっています。
AP1であっても200万はするようです。10万キロ以上走った個体でも180万程度ついてますから、
それだけ市場価値が上がっている状況です。
後継車は一応S660になるのでしょうか?
S660といえばビートの後継のように思えますから、
S2000の後継はまだ出ていない、これから先も出ないかもしれません。
まだディーラー中古車が存在するここ数年がチャンスかも?