2006年のFFで264馬力の5ドアハッチバックと言えば、どんな車!?と思える組み合わせではないですか?
5ドアハッチバックFFという、それほどスポーティーではないスタイルにもかかわらず、264馬力というハイパワーを持つ。
そんな車が2006年に登場した、初代マツダスピードアクセラです。
アクセラといえば、ファミリアの後継車種にあたる大衆車ですが、
当時その最上級グレードとして登場しました。
それにもかかわらず当時の販売価格は240万円程度。
264馬力のパワーを持つ車としてはかなり安い。
それどころか専用の6速マニュアルトランスミッション。
というか6速MTしか設定がない。
さらにLSDも搭載しており、完全なスポーツカー仕様。
それにもかかわらず240万とは。
マツダスピードアクセラのスペックは?
マツダスピードアクセラ (BK3P)
全長全幅全高:4435x1765x1465
エンジン:L3-VDT ターボ 2260cc
最高出力:264PS/5500rpm
最大トルク:38.7kgm/3000rpm
駆動レイアウト:FF
車両重量:1390kg
重量は1.4tとやや重いものの、パワーウェイトレシオ的には5.27kg/PS と、
5.39kg/PSのA80スープラよりもいい数字です。
そして特筆すべきは最大トルク38.7kgm/rpmという数値でしょう。
これは3Lのツインターボ、Z32フェアレディZ並みのトルクです。
FFなので加速は多少不利ですが、それでもアクセラという車のイメージとはかけ離れた加速なのは間違いないでしょう。
こちらの動画では、S2000相手に健闘しています。
両車ともどれくらいのチューニングが施された状態なのかわかりませんので単純に比較はできませんが、
さすがにS2000にコーナリングで勝つのは難しいでしょうけども、
直線ではさすがのパワーですね。
オマケに5人乗れる5ドアハッチバックなので、日常使用もOKです。
燃費は10モードで11.2km/L。実質はリッター10届くか届かないかくらいでしょうか。
当時のターボ車としては良い方でしょう。
実は販売台数が少なくてレア
これはかなり人気が出たのでは?と思いましたが、
なんと生産台数はたったの3,745台だそうです。いやーかなり少ない。
考えてみれば、2006年というといよいよスポーツカー冬の時代真っ只中。
MR-Sも1年後の2007年に生産終了となりますし、
S15シルビアも2002年に生産終了となり、国産スポーツカーがどんどん減っていった時期でした。
そんな中の6MTしか設定がない本気なホットハッチなので、そんなに大量に売れるものではないでしょう。
なので、3745台だからといって不人気?とは言えないかもしれません。
(メーカーとしてはもっともっと売れる気でいたなら不人気ですが・・・)
ちなみに、国内よりも海外の方が人気があったようです。
今のクリーンディーゼル、ダウンサイジングターボだ、ハイブリッドだ!という時代では、
こんな仕様の車はもうお目に掛かれないだろうと思います。
見た目のわりに速いので、街で見かけたら気を付けましょう。
2台目マツダスピードアクセラも存在する
2009年にモデルチェンジを果たした2代目アクセラにもマツダスピード設定がありました。
同じエンジンを搭載しており、基本スペックはほとんど同じ。
ただし見た目は結構違ってます。
デザインは1代目の方が低くてスポーティー… と思いきや、
全高はどちらも1435mmとこれまた同じなのです。
ちなみに3代目アクセラにはマツダスピード設定がありませんでした。
アクセラスポーツというモデルはありますが、
200馬力以下のエンジンを搭載するにとどまっております。
マツダスピードアクセラは復活するか?
2019年になって、日本で「アクセラ」に当たる、「MAZDA 3」が公開されました。
スポーツモデル等についてはまだ発表が有りませんが、
1世代空けてマツダスピードモデルが復活するかどうか気になるところです。
トヨタからカローラスポーツが登場した今、
似たようなポジションとなる車があっても面白いと思いますが、
果たしてどうなるでしょうか?