旧車・スポーツカー紹介

最初のタイプRはNSX。2番目はシビックではなくインテグラ

ホンダのタイプRって、よく聞きますよね。

typeRといえばシビックでしょうか?しかし一番最初のtypeRはNSXのタイプR(1992年)が初代タイプRです。

じゃあシビックが2番目のtypeRなのかというと、実はそうではなく、

DC2インテグラのタイプRが1995年に登場しており、

有名なEK9シビックのタイプRは1997年なので、インテグラのタイプRの方が先に登場していたのでした。

そして今2018年10月現在で生産されているタイプRはFK8シビックタイプRのみ

実は一番最後にでたシビックだけがタイプRとして今も存在しているのです。

DC2インテグラ typeR

 

スペック

インテグラ タイプR (DC2)
全長全幅全高:4380x1695x1320
エンジン:B18C 1797cc
最高出力:200PS/8000rpm
最大トルク:18.5kgm/7500rpm
駆動レイアウト:FF
車両重量:1060kg

このDC2インテグラに搭載されるエンジンはB18Cという1.8Lのエンジン、もちろんVTEC搭載です。

最高出力は200PS! 1.8LのノンターボのNAエンジンで200PSですよ。

しかもその最高出力は8000rpmで発揮されると書かれております。

8000rpmなんて普通のエンジンだとレッドゾーンに入っている領域ですが、

B18Cのレッドゾーンは8400rpmからだからとんでもないですね!

だけどそこまで高回転仕様だと町中では乗りづらそうです。

下記に加速している動画がありました。

typeRはほぼレーシングカーが市販化されたみたいな仕様で、

随所に軽量化の試みが施されており、バッテリーはかなり低容量だとか。

しかしNSXみたいなスーパーカーではなく、インテグラという普通の乗用車の派生モデルですから、

当時230万~とそこまで高くありません。

それでいてこのスペック。完全等長のエキマニ、専用ステア、バケットシート、リアウィングですから、今では考えられないモデルですね。

 

その後、DC5インテグラとしてモデルチェンジします。

 

DC5インテグラ typeR

スペック

インテグラ タイプR (DC5)
全長全幅全高:4385x1725x1385
エンジン:K20A 1998cc
最高出力:220PS/8000rpm
最大トルク:21kgm/7000rpm
駆動レイアウト:FF
車両重量:1180kg

 

エンジンがB18Cから変更され、K20Aという2.0Lのエンジンになっております。

エンジンの最高出力も20PS増えて最高220馬力を発揮するようになりました。

停車状態では5500rpmでリミットが掛かるんですね。知りませんでした。

また、全体的にやや大きくなっており、

見た目の雰囲気もDC2ほど低く見えませんね。

 

DC2はサスペンション形式が前後ともにダブルウィッシュボーンでしたが、

DC5は前輪がストラット式です。

これはプラットホーム共有というコスト面が問題だったようですが、

これに対応するために後輪のダブルウィッシュボーンを改良して対応しているそうです。

DC2とDC5を比較した動画がありましたのでご紹介いたします。

エンジンはDC5のがいいとか、ミッションはDC2のが良いとか。

サスペンションについても触れられてますね。

ところで、このDC5を最後にインテグラtypeRは2018年現在後継モデルが登場しておりません。

完全なクーペ型の車の需要が減少したことが背景にあるようです。

そういわれてみれば最近の車はハッチバックが多いですね。

現状はシビックtypeRのみ復活しておりますが、シビックもハッチバックですし。

 

中古か、現行か?

今でもtypeRを冠する車両は中古であってもそれなりに高いです。

ただホンダのエンジンは高回転のよく回るエンジンで、

なおかつ結構頑丈みたいです。

私の知り合いの乗るDC5は15万キロを超えていますが調子はめちゃくちゃ良いそう。

ネットで10万キロを超えてアタリがついてきたなんていうジョークもなかなか本当のようです。

(エンジン以外のサスペンションとかはところどころ故障が出てきているようですが)

高回転のエンジンが好きといえば、じゃあホンダ車か。というようなイメージでしたが、

最近復活したシビックRはtypeRらしからぬターボ車となっており、

馬力は320PSとすごいけども、その回転数6500rpmということで、

やはりちょっとイメージ違うなぁと思ってしまいますね。

燃費&環境対策の両立のためとなるとそれも致しかたないでしょう。

今後ガソリンエンジンが減っていくでしょうから。

ターボだろうと、まずは今復活したことを喜んだほうがいいかもしれないですね。

そして、高回転エンジンのtypeRはもう2度と出ない気がするので、

どうしても譲れない人は、タマが残っているうちに買いに走った方が良いでしょう。

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