雑記・小ネタ

ターボか?NAか?そのメリット・デメリット

いまやダウンサイジングターボといって、ターボでパワーを稼いで、

エンジン自体の排気量は小さいという、税率クラス的にありがたい仕様の車が増えていますが、

少し前では上位モデルはターボ付き、下位モデルはNAというパッケージがよくありました。

まあ、これから新車でターボモデルを買うならあんまり気にすることもないんですが、

ちょっと前のスポーツカーで、ターボとNAが設定されたモデルをこれから買おうと思うなら、

ターボモデルにするか、NAにするか、多分大いに悩むでしょう!!

違いやメリットデメリットを考えてみました。

 

ターボとは何か?

今更ながらターボことターボチャージャー、過給機とは何なのか。

ちなみに過給器ではなくて過給とするのが正しいようです。

 

エンジンは空気を吸ってパワーを出して、

用済みのガスを排気してます。人間と似てますね。

 

この吸える量というのは限られています。

肺活量≒車の排気量が多いほど良く吸えるようなものです。

それをたくさん吸わせるのがターボ。と言うイメージです。

ターボによって空気を圧縮してエンジンに送り込むことができます。

よって、自然吸気より多くの空気を吸気できるわけで、その分パワーが出ます。

メモ

一方、その圧縮して送り込んでパワーが出るという流れには多少の時間が掛かるため、

アクセルを踏んでから反応するまでの遅れが生まれます。

これをターボラグというわけです。

その分コントロールが難しいと良く聞きますね。

昔はターボを回すのにそこそこの排気が要るため、

それなりにエンジンを回さないとトルクが出ない仕様でしたが、

最近の車は進歩していて低回転でもトルクが出るようになっているようです。

このターボという部品は風車がクルクル回って動きます。

風車を回すエネルギーは車の排気ガスのエネルギーです。エコですね。

NA車にはない、このクルクル回る機構を管理しないといけないわけですね。

 

参考

HKS 「エンジンチューニング5大要素」

https://www.hks-power.co.jp/basic_tuning/p3.html

 

ターボはメンテナンスが大変?

そういうわけで部品点数がNAモデルより多くなるのはわかりました。

では、実際乗る側の役目、メンテナンス内容として身近には何が変わるのか?というと、

ターボ車はNA車に比べてエンジンオイルの交換を高頻度で行うよう推奨されています。

どれくらいかというと、

NA車なら15000kmに1回 のところ、ターボは5000kmに1回。

もしくはNA車なら1年に1回のところ、ターボなら半年に1回。

といった具合で、オイル管理がNAよりシビアになりますね。

ターボのオイル経路は小さく、汚れたオイルを常用することでスラッジ(ヘドロ状ゴミ)が詰まってしまえば、

オイル不足となり、摺動部の焼き付きの原因になります。

 

エンジンは8000rpmも回ればかなり高回転域だと思いますが、

ターボは10万とかの桁で回転する部品です。それだけの高回転に耐えるベアリングだから、

やはり扱いは厳しい…というか、

普通の小さい10φとかのボールベアリングじゃMAX数万回転くらいなので、

ターボってそんなに回るのかとビックリしました。

特殊なベアリングで成立しているんですね。

 

面白い動画がYoutubeでアップされていました。

コンプレッサーのエアーで回しているようです。

コメント欄の内容によれば、実際は物凄い大音量のようです。

で、当然この動画ではオイルが回ってないので潤滑状態も良くない為、

現役のパーツでは真似しないようにとのことです。

 

ターボのデメリット

step
1
燃費が悪い。

オイル管理がシビアになると、その分コストは増えますが、

そのほかにガソリン代も増えます。

というのも、NAモデルとターボモデルがある車なら一般的にターボの方が燃費が悪いからです。

何故か?というとエンジンの圧縮比が低いからであり、

何故低くしているのか?というとターボから送り込まれた空気が、

自然吸気より高温であるため、圧縮比が高いとノッキングの原因になるという事のようです。

参考

「ターボの燃費はなぜ悪い」WebCG https://www.webcg.net/articles/-/19358

 

step
2
レスポンスが悪い

上に書いたように、ターボには仕組み上、ターボラグがありますので、

NAに比べるとアクセルペダルとエンジン回転の連動具合が悪い。

でもこれは好みの問題もあり、瞬発的ではなく、

ググググっと湧き上がってくるパワー感が好きだという人も居るので、

一概にデメリットであるとも言えないとおもいます。

step
3
音が悪い?

NAエンジンにくらべてノイズが混ざったり、こもったサウンドになると言われます。

あとはNAの方が回転域が高くなるため、高音の伸びがあるのも関係しているかもしれません。

ですが良い音だと言われるエンジン(RB26とか)がどれもNAというわけでは無いため、

これも個人的な好みによって評価が分かれると思います。

日産S15シルビア【NAvsターボ】高音×低音 SRエンジン聴き比べ編

step
3
値段が高い

ターボが付いている分、販売価格はNAより高いです。

よって中古スポーツカーでも同じで、

ターボモデルの方が高くなっている傾向にあります。

 

 

ターボのメリット

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1
パワーがある

これが主目的なので当然ですが、

ターボが付いている方が最高出力は大きくなります。

また、多くのNAのような、

「回すほどにパワーが出る、回さなければ遅い。」

という特性ではなく、広い回転域でトルクが太くなる傾向なので、

街乗りでも加速が良く感じられます。

 

高回転に寄ったNAエンジンのスポーツカーでは、

信号スタート時に普通の車より出だしが遅くてモヤモヤすることもありますが、

ターボならその点のストレスは抑えられるでしょう。

 

step
2
チューニング幅が広がる

車について速さを重視し、チューニングを施していくなら、

NAよりターボモデルの方が、ターボをより大きなものに交換するとか、

排気の抜けを良くするためにマフラーを大きくするといった比較的手を付けやすいチューニングネタがあります。

ちなみにNAをターボ化しようとすると、

基本設計がターボに耐えるように考えられていない為、イメージより簡単ではありません。

ターボ化前提でNAモデルを狙うのはよく考えた方が良いでしょう。

 

step
3
人気・価値が高い

多くの場合、ターボモデルの方が上位グレードとして発売されている為、

グレードへの劣等感を覚えることはないでしょう。

大体ターボモデルの方が「GT」とか「R」とかが付いたカッコイイグレード名になってるはずです。

そして、スポーツカーの場合は実際の良し悪しに関わらず、

NAよりターボの方が間違いなく人気です。

NAとターボがあるモデルで、NAを推すのはなかなかのマニア。

素人がNAモデルだと聞けば、まず「な~んだNAか」って反応をするでしょう。

 

step
4
ターボへのあこがれを感じずに済む

やっぱりNAを乗っていると、

NAへの確固たる想いがあるか、

両方乗った事がある人以外は、ふとした時に

「ターボだったらもっと速いのだろうか?」

という疑念が沸いてくることでしょう。

同じ車で、もっとパワーのあるモデルが存在する事が気になってくる… かもしれません。

 

まとめ

ターボの簡単な概要と、

メリットとデメリットについて書きました。

結局どっちが良いのか?というとその人の求める理想次第なのですが、

まぁ、個人的にスポーツカーにおいては、

迷うならターボの方が後になって後悔しないのではないかと思いますね。

 

NA VS TURBO

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