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スポーツカーに乗ると毎月どれくらい掛かる?(燃費編)

スポーツカー不人気がささやかれてもう何年になるかわからない昨今ですが、
果たしてどうして人気が無いのか。
よく言われるのが趣味の多様化による、そもそも車を趣味とする人が減ったこと。
これはごもっとも。一番その理由が大きいに違いない。

その一方でお金が掛かるという意見もよく聞く。
でもこれ、メインカーに加えてもうサブで1台スポーツカーを買うなら明らかにお金が掛かるのはわかるけども、
それは別にスポーツカーじゃなくても金が掛かる事であって、
それだけではスポーツカーが金が掛かるとは言えないと思いません?

普通の一般乗用車と比較して、そこでどれくらい維持費用の差があるのかを考えてみた。

 

やっぱり燃費は悪いのか?

まず、スポーツカーは燃費が悪い…という意識が根強い。
まぁスポーツカーって燃費がいいよね!なんて言ってる人は皆無だろう。

実際のところどれくらい悪いのか調べてみた。

燃費のデータはこちらの「e燃費 https://e-nenpi.com/」様から引用させていただいた。ありがとうございます。
ユーザーの登録した燃費のデータから、カタログデータだけでなく実燃費を算出されているため、
リアルな数値がわかるというとても有益なWEBサイト様である。

2019年2月現在において、
燃費1位は、

現行プリウスZVW51(FF,CVT,レギュラー)の1リッターあたり22.68kmという実燃費数値。

さすがエコカーの代表格で、今や名前を知らない人は居なさそうなプリウスである。
予想を裏切らない高スコアをたたき出している。
カタログスペックであるJC08モード燃費は37.2~40.8 km/Lというわけで、
実燃費も数値は良いが、カタログスペックとは結構差がある。
とはいえ国土交通省によるデータでも、
1196kg~1310kgの車重クラスにおいて、プリウスは1位になっているので、
実燃費としてもトップクラスなのは間違いないと言えるだろう。

2018年燃費データ

2018年燃費データ

「重量区分別燃費ベスト10 (2018)」http://www.mlit.go.jp/common/001225547.pdf

ちなみに、国土交通省はJC08モード燃費の平均も発表しており、
そのデータによると平成26年(2014年)以降横ばい気味ではあるが、
燃費は上昇傾向にあり、カタログ数値で20~21km/Lが平均のようである。

燃費平均データの推移

燃費平均データの推移

「ガソリン乗用車のJC08モード燃費平均値の推移」
http://www.mlit.go.jp/common/001225518.pdf

スポーツカーの燃費実情

ここでスポーツカー代表に出てきてもらいましょう。
古い車の実燃費は歴代オーナーの扱いによる個体差が大きくなると予想されるため、
現行で販売されている車で考えるとトヨタ86の出番でしょう。
その数値は、

トヨタ86 (ZN6,6ATハイオク) 実燃費11.67 km (カタログ12.8 km/L)

と紹介されております。

こちらはプリウスと打って変わってカタログ値とかなり近い数値。
ただし実燃費はプリウスの51%程度とほぼ半分の燃費数値である。
実際はスポーツカーにのるからエンジンを回して走ってもっと悪くなるかも?という疑問については、
ユーザー投稿の実燃費なのでカバーできているかと思います。

また、重量は1230~kg程度ということで、
上でご紹介した重量区分別燃費だと、プリウスと同じクラスにラインナップされることに。
比較すると燃費は2倍悪いという結果に。
実際はハイオクなのでもうちょっとお金は掛かるだろう。

ちなみに最新のマツダロードスター(ND5RC)は、
5ATで実燃費14.73 km/L(カタログ18.6 km/L)

ということで86よりは燃費が良い
まぁロードスターの場合はどうやっても2人しか乗れないので86とは比べられませんが。

その他スポーツ車の燃費は
スイフトスポーツ(ZC33S,ATターボ)13.08 km/L (カタログ16.2 km/L)
カローラスポーツ(NRE210H,MTターボ)14.72 km/L (カタログ15.4~16.4 km/L)

※基本的にAT比較だが、カローラスポーツについては新しすぎてデータが無かった為。
※GT-RやNSXなど高級スポーツを買う人は燃費なんか心配しないだろうから除外した。

割と似たりよったりな数値であるが、
この中では排気量が大きめの86がやや燃費が悪い。

一般ガソリン車との比較

プリウスはハイブリッドカーである。
ガソリンエンジン車である86やロードスターと単純に比較すべきではないかも?ということで

同じくトヨタのカローラフィールダーのガソリンエンジン車の場合、

カローラフィールダー(NZE161G,CVT,FF,レギュラー)
実燃費 16.85 km/L (カタログ 23.0km/L)

一般的なコンパクトカーであるホンダのフィット(GK3)の場合でも
実燃費16.17 km/L (アイドリングストップ付) カタログ値24.0~26.0 km/L
という数値でカローラフィールダーとあまり差がありません。

カタログ値だけでみれば相当な燃費の差があるように見えるが、、
実燃費ではカタログ値ほどの差は無い様子。
それでも数値だけ見れば86に比べて1.4倍良いという結果に。

 

実際の負担金額差は?

実際、その燃費の違いがどれくらいの金額差になるか考えてみた。

一般的には年間走行距離は1万キロメートルだとのことだから、

単純計算では

カローラフィールダーはレギュラーガソリンが593.5リットル必要
86の場合はハイオクガソリンが856.9リットル必要

である。

e燃費によると、
2月6日のレギュラーガソリンの全国平均購入価格は131.9円/リットル
ハイオクは143.4円/リットル

ということなので、このデータから、
カローラフィールダーのガソリン費は78,283円
86のガソリン費は122,879円

と計算でき、その差は年間で44,596円!
これを月額に直せば毎月3,717円の出費となる。

塵も積もれば山となるわけですが、
月3700円なら飲み会1回以下の金額なので、
言うほど変わらないなというのが私の気持ちですが、
どう感じられるでしょうか…?

ちなみに、
カローラフィールダーを基準に他の車を比較した結果を下に載せます。

燃料金額の比較

まとめ

ということで、一言で言うと燃費は確かに悪い。という結果になりましたが、
金額まで計算してみると意外とそんなに掛からないような?と思いました。

最後の表に載せましたが、
ガソリン車という制限内で比較すればカローラスポーツ等完全なスポーツカーというより、スポーツモデルという扱いの車で比較した場合、月に2000円程度の出費が増える程度に収まるようです。

今回は燃費編と書きまして、続きがあるかはわかりませんが、
エコカー減税の対象から外れる等の影響もあって自動車税は増えることになるでしょうから、
燃費以外にも多少出費が増えることは間違いないでしょうけど、
お金が湯水のごとく流れていくということは無さそうではないでしょうか?

私は趣味で楽器を習ってますが、
月額約8000円なので、それより安いし、
平日毎日缶コーヒー飲んでるのをやめれば月で2000円くらいになるなぁと思い、
意外といけるな。と…

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