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大阪~名古屋間 冬の新名神高速は雪に注意!

この2019年1月26日の土曜日は今季最強などという寒波が襲来しました。
昨年の最強台風に引き続き、なんでもかんでも最強などという安易な称号が付くのか等と侮っておりましたが、
ふとGoogleマップを見ると、新名神高速が通行止め状態となっておりました。
近畿圏で雪による通行止めが発生するというイメージがありませんでしたが、
大阪名古屋間といえば新幹線も通る、日本の東西を結ぶ要です。
一体どう通れば安全に行き来することが出来るのか調べてみました。

 

新名神高速は通行止めになりやすいのか?

新名神高速は約10年ほど前の2008年に開通した高速道路。
つい最近も新しい道が開通し、その名前のとおり名古屋から神戸まで行ける。

近畿圏で雪と言えば京都や兵庫の北部でしょうか?
新名神で降雪の影響を受け、通行止めスポットとなるのは
先日通行止めとなった滋賀~三重(滋賀県の甲賀土山と三重県の亀山)の区間のようだ。

意外と知らない「雪による通行止め」に注意が必要な高速道路の3つのエリア
https://map.yahoo.co.jp/blog/archives/20171227_carnavi_fuyumichi.html

名古屋大阪間の移動に新名神は要注意?

この甲賀土山~亀山区間、何に使うのかというと、
それはもう完全に大阪~名古屋間の移動でしょう。
2008年に開通した比較的新しい道なので状態が良く走りやすい。

大阪名古屋のルートを比較してみましょう。

まずは名神高速を使うルート。

琵琶湖の近くを北上していくルートで、
北上しすぎて一見遠回りしているように見えなくもない。
そしてこの北上という言葉から、気温の低下、降雪を自然とイメージしてしまわないだろうか。
大阪~名古屋という響きからはイメージできない降雪地帯を通ることになる。
実際、冬の八日市~関ヶ原ICは降雪による渋滞になることが多い
東海道新幹線もその影響を受けて運転を見合わせることがあるほどである。

という前情報を知ってるかどうかは別として、
今時大阪~名古屋をGoogleマップなどで経路検索してみると、
下の図のようなルートも提案されるだろう。
そのルートが新名神高速である。

 

先ほどの名神高速と比べると、明らかにルートが南に位置している。
名神では岐阜県を通る一方、新名神では三重県に繋がることから雪のイメージはかなり薄いと思える。

 

実は新名神は通行止めスポットだった。

イメージとは裏腹に実は新名神は降雪地帯なのである。
それは何故か?
新名神高速の通る道をよく見てみると、

周りが山だらけになっている通り、かなり標高が高く、
南方に位置するとはいえ、かなり気温が低い。
大阪や奈良でも山の方は気温が低いと雪が降る事があります。
積雪とまではいかなくても車の走行には支障が出てしまう。

実は通行止めになる可能性は新名神の方が高い。

雪が降る可能性はやはり名神の方が高いのだが、
通行止めになる頻度は新名神の方が高いのである。

それは何故か。
雪が降って当たり前というイメージが定着している名神高速と比べ、
新名神は雪が降るというイメージがまだ薄く、
地図で見てもそんなに雪が降らなさそう?と思ってしまうことから、
冬用タイヤを装着した車が少なく、ノーマルタイヤで走行している車が多いとのことである。

ドライバーの油断が通行止めを招く
「通行止めになる原因は、新名神はノーマルタイヤで行けるだろうというドライバーの油断です。名神の関ヶ原(岐阜県)付近は冬に雪が降るのが当たり前なので冬用タイヤを装着していますが、そこから50kmも南の新名神は大丈夫だろうと考える人が多いようです」(水野さん)
引用元 https://weathernews.jp/s/topics/201712/280055/

納得の理由である。
新しい道だということも、安全なルートであるという期待を後押しする。
雪が激しいから通行止めになるわけではなく、その影響による事故が原因なのである。

 

大阪~名古屋の安全ルートはどこか?

名神も新名神も雪の影響が心配されるとのことだ。
そうしたら一体どこを走ればいいのだろうか?
スタッドレスを履いて望めば名神も新名神も走破可能だろう。
だけども近畿圏の人々は冬タイヤを標準装備していないことが殆どだろうし、
雪道の走行も慣れていないことから、できれば雪は避けたい。

新名神よりもさらに南方を通るルートとして残っているのが「名阪国道」ルートである。
奈良を仲介して大阪に繋がっているルートだ。

しかし正直言って名阪国道のほうが新名神より多少マシという程度であり、
安全だとは言いづらい。
「通行止めになることは殆どない」という情報が良く見られるが、
これは名阪が一般国道であって高速道路ではない為、高速道路と比べると、そこまでの厳重な管理がされていないだけかと思われる。

以上のようなことから、大阪名古屋間に降雪に絶対安心だという道はないと思われる。
天気予報で雪が予報されていたり、
朝晩の気温が低い、降水確率の高めの日は雪が降ると思って行動すべきだろう。

今はインターネットでリアルタイムに情報を仕入れることができるので、
回避するには恵まれた環境となった。
名阪道路では冬季限定で下のアドレスから、路面状況をリアルタイムに確認することができる。
名阪国道 冬季道路情報 http://www.cbr.mlit.go.jp/hokusei/toukidouro/index.htm

 

それでもノーマルタイヤしかない場合は?チェーンが必要か?

ただどうしても大阪名古屋間を移動したい場合は、
スタッドレスとまではいかなくともチェーンは準備しておいた方がよさそうである。

まずGoogleなりAmazonでチェーン等と調べてみると、

 

チェーンと調べているにも関わらず、
何故かスプレーが売れ筋ナンバー1とのことである。

スプレーが一体どうしてチェーンなのか?
スプレーという霧状の物と金属をイメージするチェーンは全く似つかわしくない。

調べてみると細かい樹脂がスプレーから噴射され、
ハイグリップな膜がタイヤ表面に形成されるようだ。

本商品をタイヤ表面に吹き付けることによって、タイヤの周りに薄い膜を張りグリップ力を高めます。タイヤへ散布後の接着成分は走行と共に自然と消滅します。

そんなに簡単にグリップが良くなるのかとても疑問ではある。

ただレース用のあの溝の無いスリックタイヤも表面が溶けることでハイグリップを発揮しているわけなので、
それと同じようなイメージになるんでしょうか。
そう考えればそれほど訳のわからない話ではないのかもしれない

凍結路面においては、摩擦力が普通タイヤに比して300%もアップするとの報告も出ております。

3倍と書かれると大げさだなと思ってしまう。

ただ雪道の表面の静摩擦係数μは~0.3程度だと言われれており。
それに対して舗装路のμは0.8程度
0.3が3倍なら0.9ということで絶妙にそれっぽい数値である。

肝心のグリップ力の効果は最大70km持続するとのこと。
何Km/hで巡行している時のデータなのか不明ですが、
価格は3000円程度ということなので、
万が一の時に保険として使用するためにトランクに忍ばせておいても悪くないかもしれない。

注意
ただしチェーン規制がされている場合、スプレーでは規制に対応できないので、
やはり応急処置程度に考えておく必要がある。
それでも丸腰よりは安心。降雪予報は無かったのにすこし降ってきたという状況なら役に立つかもしれない。

 

まとめ

  • 新名神は通行止めになりやすい。
  • 大阪名古屋間に完全に安全な非降雪ルートはない。
  • ただし降雪率の低いルートはある。
  • 万が一の時にチェーン、せめてスプレーチェーンを備えておきたい。

残念ながら道を選ぶだけで100%安心安全を得ることはできないようです。
十分道路状況を事前調査して、なるべく装備も整えて通行するようにしたいと思います。

 

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