旧車・スポーツカー紹介

RX-7が欲しい時に引き留めるページ

国産スポーツカー好きの8割くらいは好きなんじゃないかと思われるRX-7と言う車。
SA22Cに始まってFC3S、FC3C、FD3Sまでありますが、どれも人気の車でしょう。
でも今欲しいって話題になるとすると、
やっぱり現時点の最終モデル「FD3S」でしょうか。

この2019年現在、ロータリーターボを搭載した車はRX-7が最後です。
ロータリーエンジンという希少性、その開発ストーリーであったり、
このデザインであったり、頭文字Dに登場したりと、人気になる要素は多く備わってますし、
GT-R等と同じく、スポーツカー好きならまず間違いなく知っている車でしょう。

そういうわけで、Youtubeのコメント欄などインターネットの様々なページにおいて、
RX-7が欲しい。という文言があちこちに書かれております。

かくいう私も、欲しくて検討したことがあります。

それもファーストカーとして。

私みたいな事を思い立つ人は結構居るのでは?と
ネットを見ていると思います。

で、どうしたかというと、

結局、やめました。

人間、めちゃくちゃ欲しい!!!と思っているときは冷静ではないです。
めちゃくちゃ欲しいと思った私が、今になって書ける思う事を書いてみました。

めっちゃ欲しかった私が今はこう思っているということで、
読んでみて結局買えなかった奴の負け惜しみじゃねえか!笑 と笑えるくらいの人は逆に気分が良くなるかもしれないので是非読んでもらいたい。
そこまでの人なら、どんな事を言われようが気持ちはぶれないでしょう。

逆に、ちょっとでも不安があるなら、
読んでもらえると参考になるかもしれません。

特に初めての愛車にRX-7だ!!!と思っている人ほど読んでもらいたい。

 

RX-7が欲しいその理由は??

RX-7が欲しくてしょうがないその理由について考えてみましょう。

 

見た目がカッコイイから欲しい!

うーむ。よくわかりますよ。
FCにせよ、FDにせよ。見た目はとてもカッコイイ。

FCはポルシェ944に似てる等と評されますが、
個人的にはFC3Sの方が944よりカッコいいと思いますよ。

一方FDについては、なかなか他に類を見ない独特なデザインだと思います。
最近だとこの車が似てる!なんて車が無いです。

だから見た目が好きで欲しいってのはとても良くわかる話です。

だけど、極端な話、見た目が好きなだけなら、

ノーマルの過走行車を探して色を塗りなおしましょう。

圧縮が悪くても関係なし。まともに動かなかろうが、
見た目は皆の憧れ、RX-7そのものです。

普段はファーストカーで、RX-7は置物。
場所だけあれば維持費はかかりません。

それでも見た目は楽しめます。

そんなんじゃだめだ!と思うならば、
つまりRX-7を欲しい理由のNo.1は見た目、というわけでは無いと言うことですね。

 

ロータリーエンジンだから欲しい!

RX-7は希少なロータリーエンジン車です。
孤高のロータリー、等と言って気持ちを盛り上げてくれるのです。
ロータリーに乗っているというだけで、なんとなく特別な存在だと感じられそうでしょうか。
それならもっと手軽な車があります。

そうです、RX-8です。

RX-8の方が新しいロータリーエンジンです。

RX-7より新しい。まだ入手しやすい車です。
それでいてロータリーエンジン。
孤高のロータリーエンジンです。
シートやらシフトノブやら、色んな所にロータリーを模した意匠があしらわれた車です。
紛れもないマツダロータリー最後の車です。文句無いでしょう。

でもロータリーターボじゃないとダメですか?
みんなの憧れ、787Bもターボじゃないですよ?

ロータリーターボの方が速いからですか?

ならば、オートマのRX-7を買いましょう。

FCにもFDにもオートマが有ります。

オートマだけど、ロータリーターボに違いありません。

むしろ、傷みが少なくて状態がいいかもしれないです。

いや、オートマじゃだめだと言うならば…

 

スポーツ走行を楽しみたいから欲しい

まぁ、スポーツ走行とまで行かなくとも、

エンジンを回して楽しみたいという人は多いでしょう。
それならオートマじゃだめですよね。

ここで問題になるのが、
RX-7、というよりロータリー車全般の前提である、
燃費が悪いという事。
ハイオク140円を超える時代に、こんな燃費の悪い前時代的車に乗るなんてアホとしか言いようがない。

が、しかし私にはわかる。

欲しくて仕方ない時は、アホと言われることすらむしろ気持ちが良いもんです。
物好きなアホと呼ばれながらもセブンに乗るという。
本人にはむしろそれも特権なような気がしてくる謎の感覚です。

エンジンを回して、ということはアクセルを踏み込むわけです。
巷じゃ良くても5~8km/Lだなんて言われている燃費ですよ。

今乗ってる車と比較してどれくらい出費が増えるでしょうか?

…RX-7を欲しがるくらいだから、
そんなことは百も承知でしょう。
今更なにを言うか。と思うことでしょう。

 


 

ところで、RX-7のオーナーに、RX-7を借りるとしましょう。

おそらくそのオーナーは、

「エンジンをあまり回さないでくれ。」

と言うでしょう。
何故でしょうか?燃費が悪いからではありません。

エンジンがデリケートだからです。

RX-7を買いたいと思っているなら知ってると思いますが、
中古車を見る時に重要視したい事がありますよね。

そうです、ロータリーエンジンの「圧縮」です。

ロータリーエンジンの燃焼室は、
繭型ハウジング内をローターによって区切られた3室ですが、
ローターとハウジングの接触面は、これまた有名ですが「アペックスシール」が埋めています。
これはローターと共にハウジング内を擦り回るゆえ、滑りやすい必要があり、
さらに燃焼室の隙間を無くすべく密着しなければならないという、
一見相反するような無茶な2つの条件を課せられた部品です。
そして、ハウジング内を擦り回るということは、
エンジンが回れば回るほど減ります。

ダメになったらエンジンがブローする原因になります。
ロータリーオーナーが気になって仕方ない消耗品ですが、
交換しようにもオーバーホールするしかありません。
レシプロエンジンより安いと言われますが、それでも数十万はしますし、
そんな一日二日で仕上がってくるわけありません。

なので、エンジンは回したくない。

(まぁ、旧車乗りでエンジンを回したがる人は居ないかもしれませんが)

私が言いたいのは、

そんなロータリーエンジンを回して楽しむって事が本当にできるでしょうか?ということです。

RX-7を好きなら好きなほど、
エンジンを労わって運転するでしょう。

せっかくロータリー車を所有しても、
気にするあまりエンジンを回せず、低回転でブスブス走ることになるなら、
RX-7である意味がない。

だから燃料やオイルの増額だけを見て、まぁなんとか頑張れば…!と思っている人間は買うべきではないと思いますよ。
潰れても良い。という人か、
潰れたら何回でも直す。というほど好きな人ならアリだと思います。

 

ロータリーロケットだから欲しい

何処までも回るエンジンだとか、
加速がえげつないだとか言われているわけですが、
FD3Sですら、もともと初期型は最高出力255PSで、最終型で最高出力規制一杯の280PSにやっと届いた程度ですよ。
同時期のスカイラインGT-Rのように、もっとパワーが出るのに絞って280PSに抑えたのとはワケが違います。
そして、今時は300PS以上の車なんて山ほどあります。
スバルのレヴォーグでも300馬力あるんです。

つまり、今となっては大して速くないのは明らかです。
当時ですら、低速トルクが無いから回さないと出足は遅いと言われていた車ですよ。

速いのが魅力と思うなら、最新のスポーツカーを買ったほうが良い。

…と言えば、今は安い280PSのスポーツカーが無い。と思うかもしれません。
それはわかります。
100~200万でも一応中古のRX-7は買えるとおもうので。
でも極上なのは500万くらいするでしょう。
そしたら300馬力越えのフェアレディZが新車で買えます。
もちろんZとFDなんて比較するものではないのは承知の上です。
けど、Zは新車、FDはどうやっても中古しかない。
極上とは言え500万の所詮中古です。
それでもそれほどまでに欲しいでしょうか?

ロータリーサウンドが好きだから欲しい

このロータリーサウンド等という言葉、
「やっぱりロータリーサウンド最高!」だとか、
「乗せてもらったらロータリーサウンドに感動した!」だとか、
なんかその辺で適当に使われている気がしますが、

一体ロータリー車の何のことをロータリーサウンドと言ってるんでしょうか?
アイドリングの細かい音でしょうか?それが好きでロータリーに乗るなんて相当なマニアでしょう。

では、甲高いというエンジン音でしょうか?

ルマン優勝の787Bの影響で、特にロータリーといえば高音。というイメージがありますが、
あれはレースカーのレーシングエンジンなので特別です。
自前で4ローターにしたチューニングカーなんかはそれっぽくなってますが、
チューニング前提の話ではないでしょうからそれは置いておきましょう。

そしたら、FCやFDの、2ローターの13Bエンジンなんて、言うほど甲高いか?って話です。

良い音と思うかどうかはさておき、高さだけなら、
フェラーリなどのV12エンジンの方が甲高いですよ。

つまり何が言いたいかというと、

ロータリーサウンドは良いものだ。という前提で聴いてませんか? ということです。

 

RX-7乗りになりたいから欲しい

RX-7に一度乗ったことがあるとか、
運転させてもらって感動したとか、それでほしくなったのならわかります。

だけども乗ったことが無い人で、欲しいと思っている人は、
良く知りもしないRX-7の乗り味に、
孤高のロータリーエンジンという存在に、
ロータリーサウンドという肩書に、

本当のところはわからないけども憧れているから、

とにかくRX-7乗りになりたいから欲しいということでしょう。

その上、RX-7をただ欲しいのではなくて、
RX-7乗りの自分になりたいという思いが何処かに無いですか。

希少な車、特別な車、RX-7を所有し、乗っている俺。私。

そこに価値を持っている、憧れている、という事はないでしょうか

ブランドアイテムを身に纏うかの如く、
RX-7は自分の価値の一部と化すのです。

もし乗ってみて大して速くなくても、やっぱり速えええ!!と納得するでしょう。

実は思ったほど良い音でなくても、ロータリーサウンド最高!と興奮するでしょう。

仕方ない事です。
憧れというのはそういうものです。

でもそれはもはや、

”フェラーリ”乗りの自分、”ベンツ”乗りの自分、のようなもの。

やっぱり欧州車は国産車と違って高級感があって~ とか、
足が良いだの、大して詳しくもないくせに得意げに語る、
国産スポーツカー好きが嫌う、そういった人種と大差が無いと思えませんか。
要は所有欲です。

所有欲で車を選ぶべきなのか?

運転より所有欲を満たすことにも維持費を費やす日々が始まります。

そういうことを思って、
結局私は買うのをやめることにしました。

参考

実車を見に行って、結構高いけど、さすがにところどころ傷んでいるFD3Sを見て、
同じような額で当時新車が買えたのだ。
何も気にせず乗れる新車が買えた額を出してもこれか。という事を意識してしまうと、
急に萎えてきました。

けどネットを見る限り私のような人は多い。
あわよくば毎日RX-7にのりたい。維持は頑張る。
そして大切に乗る。でも大切にしようと思うならエンジンも大して回せません。
大切に大切に…と思うなら、雨の日は乗らないかもしれません。
近すぎる行き先には乗っていかないかもしれません。

それが好きな車に乗ってしたかったことだろうか?

と疑問に思いませんか。

たまに初愛車にRX-7を!なんてことも書いてあったりする。

さぁカーライフ、運転を楽しもうって時期に、
そぉっと乗るような車をヒィヒィ必死に維持する。
それも楽しいかもしれませんが、
そんな盆栽カーを持つのはもっと後で良いと思うんです。

それでも初愛車はRX-7じゃなきゃダメなんだと。
RX-7じゃないと運転を楽しめないと。

果たして本当にそうでしょうか?
RX-7じゃなくても楽しい車はありますよ。
普通に乗れる車をエンジンぶん回して、
安い維持費でどこへでもそいつと一緒に行った方が良くないですか。

ロータリーエンジンは特殊なエンジンです。
オイルが減っていくのでオイル管理も入念にしないといけません。
始動時にかぶったら自分でプラグを抜いて交換したり、できますか?

また、RX-7といえば熱対策が常に話題になります。
旧車ならRX-7に限った話ではないかもしれませんが、
水温計を気にしてドライブしないといけません。

こちらのブログ記事様にトラブル1例が書かれております。
トラブル再発…RX-7また故障(~o~) https://gen-fd3s.blog.so-net.ne.jp/2006-07-11

この記事の時点でも、2006年です。
2019年現在より13年も昔の話。
紹介されているFDの程度が良かったかはさて置き、
今よりもっと程度の良いRX-7が多く存在していたのは確かです。
さらに13年も経過していて、良いFDが果たしてどれほど残っているだろうか??

勢いで買って、めちゃくちゃになって嫌になって手放すぐらいなら、
貴重な車ですから、余裕と覚悟のある手放さない人の為に無駄に消費するのは止めてほしいと私は思います。

注意ポイント

当たり前ですが、もし1000万くらい捨ててもいい金が有って、
RX-7が壊れて1か月くらいどっかへ出しても良いような足車も余裕で持ってるようなら、
羨ましい話です。どうぞご自由に買ってください。と思います。

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